ドマーニ宇久井におけるキャリアパスの指針

               平成27年4月1日

○キャリアパスとは

仕事の経験やスキルを積みながら、自らの能力を高くしていくための順序を系統立てて、将来の目的や昇進プランを明確にしていくものです。

 

ドマーニ宇久井では「いくつになっても明日を夢見て」という理想をもとに高齢者が出来る限り自立した生活を営み、その尊厳を維持していけるように最大限のサポートをしていくことを目的としています。

そのために介護職員がチームの一員として「やる気と誇り」をもって専門職の道を歩んでいくことを目的に、新人職員から管理・指導職員までのキャリアパスを制定します。

○キャリアパスの利点

職員にとって

   安心と安定した生活・・・・昇給・昇格・仕事のやりがい

 

法人にとって

   介護の質の向上・・・・・・スキルの高い職員の確保・定着

キャリアパス

1.介護職員としてあるべき基本指針(キャリアパス遂行のための相応しい知識・技術・価値観)

    ① 自覚と責任・・・介護職員として自覚と責任ある行動ができる。

    ② 人権擁護・・・基本的人権を擁護し、自己決定を最大限尊重し、自立に向けた支援ができる。

    ③ 人間関係・・・利用者の理解と利用者・家族との良好な人間関係が確立できる。

    ④ 組織・・・組織における役割・心構えの理解と適切な行動ができる。

               ⑤ 生涯学習・・・生涯にわたる主体的な自己学習の継続ができる。

2. スキル

 

    ⑥ 社会力・・・会社内における役割・心構えなど社会人・組織人として必要な力

ステップⅠ

良好な人間関係を築く基礎力を養う

・社会的常識が理解できる。

・介護職員として自覚と責任ある行動ができる。

・組織における役割・心構えを理解できる。

ステップⅡ  利用者・職員に対して、良好な人間関係を保てる。

・基本的人権を擁護し、自己決定を最大限尊重し、自立に向けた支援ができる。

・利用者の理解と利用者・家族との良好な人間関係の確立ができる。

・組織における役割・心構えを理解したうえで適切な行動ができる。

・帰属心をもってチームの一員として継続した行動ができる。

ステップⅢ 

組織人として自覚を持ち、初任者等の模範となる行動ができる。

・社会的に規範となる行動ができる。

・組織における役割・心構えについての指導ができる。

・リーダーシップを発揮して、チームの構成ができる。

    ⑦ 介護力・・・介護技術や福祉・介護の知識や利用者への支援に対する理解したうえで利用者の

           人権を尊重したアプローチが出来る力

ステップⅠ

指導を受けながら日常的な業務ができる。

・介護職員として基本に基づいた技術を習得できる。

・利用者の安全を確保することができる。

 ・職場に適応できる。

ステップⅡ  自立して日常業務ができる。

・介護職員として自立した行動ができる。

・利用者の人権を尊重し、かつ個別性を重視した業務ができる。

・初任者等の相談をうけることができる。

ステップⅢ

一般的介護知識・技術と職業倫理をもって、チームケアが形成できる。

・根拠をもった介護技術の提供ができ、初任者等への指導ができる。

・介護業務の模範となることができる。

・自身の目標・課題が明確であり、自己決定ができる。

3.情意(やる気、意欲)・・・日常の職務行動を規律性、協調性、積極性、責任性の 4つの観点で評価

ステップⅠ

・積極性をもった行動ができる

ステップⅡ  ・規律性・協調性をもって業務を遂行できる。
ステップⅢ

・自らの役割、責任を遂行できる。

・チームメンバーへ働きかけて、意欲を引き出すことができる。   

4.着眼点   2.3.のうち各ステップにおいて最も重視している項目。

ステップⅠ

情意(やる気、意欲)                     

ステップⅡ スキル・社会力
ステップⅢ

スキル・介護力   

5.研修・・・2.3.を獲得・強化するために、各ステップで受けるべき研修

ステップⅠ  

介護力や社会力を養う基礎的な研修

(例)基礎的な介護技術研修、社会人として基礎的な研修 等              

ステップⅡ

介護力や社会力を養う発展的な研修

(例)認知症ケアに関する研修/医学的知識に関する研修等

   コミュニケーションに関する研修等

ステップⅢ

介護力や社会力に関する専門的な研修

(例)より専門的な介護に関する研修/リーダーシップに関する研修等